お知らせ&ブログ

ほくろの除去 ウルトラパルス炭酸ガスレーザーがすごい件

2017年10月11日

こんにちは。院長の藤田です。

今回はほくろの除去治療について書きます。

20年ぐらい前には、ほくろ除去は切除手術が一般的でした。ほくろの形どおりに皮膚を切除して、その後1針縫ったり、あるいはそのまま軟膏を塗って治します。

「くりぬき法」とか「くりぬき半寄せ法」などと言われておりますが、実はこれはこれで、とてもきれいに治る良い方法です。小さなほくろではほとんど傷あとにもならないですし、さらに良いところは切除したほくろの細胞を検査できるというところです。レーザーで焼いてしまうと細胞が変性してしまうので検査できなくなりますが、この方法なら大丈夫です。今でも少し皮膚がんが疑わしいほくろの場合には、切除手術を行うこともあります。この場合は病気の治療として切除ですので、保険診療になります。

ただし、傷跡の観点でも、手術の楽さ(患者も医者も)においても、ほくろ除去はレーザー治療の方がいいと思います。今ではほくろのレーザー治療も一般的になっていて、行なえるクリニックも増えています。

レーザーにもいろいろ種類があります。ほくろの治療に使うのは炭酸ガスレーザー(CO2レーザーとも言う)です。

炭酸ガスレーザーというのは、数あるレーザーの中でも非常に激しいレーザーです。体のなかの水分に吸収される光の波長を発射します。そのため、皮膚を(正確には皮膚に含まれる水分を)アッというまに蒸散し、当たった部分はしっかり焼けている、というタイプのレーザーなのです。

たとえば有名なルビーレーザーは黒い色(メラニン色素)に吸収される光の波長を出すため、黒い部分だけ温度が上がり、色素を破壊するのですが、ほくろはメラニン色素がたくさんありすぎてルビーレーザーでは色素を壊しきれません。そのために、細胞の水分をターゲットにすべて焼き尽くしてしまおう、というのが炭酸ガスレーザーなわけです。

激しいレーザーなので痛みも大変強いため、注射の麻酔をしてから照射します。ほくろの上からジャーっと焼いていき、ほくろの細胞が見た目になくなったら終了です。照射時間は1分程度でしょうか。

今回一番お伝えしたいのは、とにかくうちの炭酸ガスレーザーはすごい、ということです。

UAL3000DPという機種なのですが、機種の名前もあまりとっつきやすくないですし、見た目のデザインもそれほど、、、(メーカーの方すみません)。

UAL3000DP

でも、出るレーザー光のクオリティがすごいんです。

普通、これまでの炭酸ガスレーザーは、ほくろを上から「焼いていく」イメージでした。おこげを作りながら焼肉する感じです。焼いては焦げを綿棒でこすり取り、また焼いて、という作業をおこなうのですが、焼くと組織が黒くなるので、ほくろのの残りなのか、おこげなのかわかりにくかったりすることもありました。よくわからないなと思ってどんどん焼いていると、レーザー照射した部分の周りが思った以上に深いやけどを起こしていたりすることもありました。

当院のUAL3000DP(書いていてつくづく名前が残念)ですが、「焦げない」んです。組織を削っていく感じなんです。照射したときにはすこし焦げた気がするんですが、そのわずかな焦げを取ると、組織が全然焦げていない!

もちろん購入する前からそういうフレコミで導入してるんですが、正直たいして違わないでしょう、と思っていました。まさに期待以上のマシンです。

組織が焦げるということは、ヤケドということです。そのヤケドを起こすのが、取りたいほくろの部分だけで、残る正常皮膚にはヤケドが少ない、ということになるのです。

そうすると、レーザー後に治るのも早いし、治ったきずあとも大変キレイになるわけです。

実際に当院開院後に炭酸ガスレーザー照射した方々では、照射後に皮膚ができるのが従来機に比べ、とても早いです。今後の傷あとのきれいさも大変期待できます。

この「焦げない」仕組みですが、レーザー光を出している時間(パルス幅)を極力短くし、レーザーが出ていない時間も極力短くするという、ウルトラパルスレーザーという仕組みなのですが、少し難しくなるのでやめましょう。

とにかくイメージとしては北斗百裂拳のように(ワカルカナ?)短時間に何発もレーザーを出す感じです。そうすると相手の深いところにダメージを与えずに、表面の皮にだけダメージを与えられる、というように考えるとわかりやすいとおもいます(北斗神拳は深部へのダメージが特徴ですがネ)。

最後にほくろ除去後のケアを書いておきます。

レーザー後は皮膚保護のため「ビジダーム」という皮膚保護材を貼って頂きます。小さく切ればお顔でもあまり目立ちません。数日貼りっぱなしでも大丈夫ですが、ほくろ除去後の傷から出る液でビジダームが白くふやけてきますので、時々交換してください。交換時には洗顔をしっかりしていただいて大丈夫です。もちろん毎日交換しても構いません。お風呂は普通に入れます。お化粧もビジダームの上からOKです。

ビジダームはしっかり傷が治るまで貼って頂いた方が、傷跡がきれいに治ります。ほくろの大きさや傷の治りやすさなど個人差がありますが、おおむね7日から14日程度でビジダームを貼らなくてもよくなります。

その後はUVケアが大事です。ほくろ除去後の部分は色素沈着になりやすいのでしっかりと日焼け止めをしてください。当院でもおすすめの日焼け止めを置いてあります。皮膚に低刺激で好評です。

ほくろ除去ならUAL3000DP!! キャッチーな別名が欲しい、うちのレーザー君でした。

術前です。うなじのところに肌色のほくろがあります。

レーザー直後。焦げがありません。

2週間後です

2週間後のアップです。傷跡きれいに治りました。

一覧へ戻る