症例集

耳介ケロイド(ピアス後)

40代・女性 形成外科・美容外科

Before

After

悩み
痛み、かゆみを伴う耳介の腫瘍 ピアス後に増大してきたもの
治療内容
ケロイドはきずあとが正常の治り方をせずに、もともとのキズの大きさを超えて大きく、硬く、赤く盛り上がってしまう疾患です。通常は切除はできないのですが、耳介のケロイドに限っては切除手術が有効なことが多いです。 この方も切除手術を行い、きれいな耳介形態を取り戻しました。

一部出血を伴っていました。

手術後はきれいな耳を取り戻し、かゆみ、痛みもなくなりました

治療の流れ

1.診察
一般診察日に予約をしていただき、受診して下さい。診察のうえで、手術で治療が可能なものかどうか診断させて頂きます。手術の説明、手術の副作用(合併症)の説明等を行います。手術日の日程を決め、ご予約をお取りします。
2.手術当日
ゆったりした服装で、ノーメイクでお越し下さい。手術時にはアクセサリ類は全て外して頂きますのでご注意ください。
3.手術
局所麻酔での手術です。痛みは最初の注射時のみです。腫瘍はケロイドではない可能性もゼロではないため、全例組織学的検査(病理検査)を行います。手術は30分から1時間程度で終了します。
術後もあまり痛むことはありませんが、鎮痛剤の処方を行います。
3. 抜糸
術後10から14日で抜糸をします。それまでは自宅処置(軟膏塗布等)を行って頂きます。
4.通院
耳のケロイドは再発しやすいため術後は1か月に1回の通院が必要です。術後半年まで通院をします。

治療後の変化

手術後はかゆみ、痛みが消失し、出血もしなくなりました。月1回の通院を行い、再発なく経過しました。

手術の費用

保険診療です。3割負担でトータル20000円程度となります。手術に複雑な手技(皮弁作成)を要する場合には

30000円程度の負担となります。

手術の合併症(副作用)

出血、皮下出血、耳介血腫、創感染、皮弁壊死、皮膚壊死、ケロイドの再発、耳介変形、知覚障害(鈍麻)、麻酔薬によるアレルギーや迷走神経反射 など。

手術前に御説明いたします。

注意事項

掲載しているすべての症例写真については、臨床画像の使用に関して事前に依頼・説明を行い、ホームページでの公開について書面での同意をいただいております。