爪水虫(爪白癬)

主に白癬菌(はくせんきん)などのカビが原因で起こる感染症です。。爪が白色や黄色に濁る、爪がポロポロと欠ける、爪が厚くなる、爪が変形する、等の症状がでます。
他の部位の水虫と比べてかゆみなどの自覚症状が少ないことが特徴で、発生していることに気づかないで放置してしまい、知らぬ間に悪化させてしまうことも少なくありません。こちらも顕微鏡による白癬菌(真菌)の検査をおこないます。
足の水虫の自己診断が外れることが多いのと同様、この爪水虫も実際には水虫でない場合も多々あります。
爪の白癬菌は1回の検査で検出できないこともあり、日を置いて再検査する場合もあります。
また、最近では爪白癬の抗原検査が保険適用でできるようになり、大変重宝しています。これまで検出されにくかった爪水虫も診断が可能です。
爪白癬の治療は、抗真菌剤の内服あるいは外用です。
従来の内服治療は、体に負担がかかり、肝臓が悪くなったりすることもあるので、定期的な血液検査が必須でした。
しかし、最近、体に負担の少ない内服薬が新発売されました。従来半年間の内服が必要でしたが、12週間の内服で治療が終了します。
内服が難しい方の場合には、効果の高い爪水虫の塗り薬が発売されておりますので、体に負担をかけることなく治療をすることができます。ただし毎日のお薬の塗布を1年から1年半にわたり続けなければ完治しないため治療には根気が必要です。一緒に頑張りましょう。
こちらのブログ「爪水虫を治しましょう~夏にサンダル履きたいね~【症例写真】」もご覧下さい
