診療案内

陥没乳頭

保険診療
形成外科

乳頭が乳輪より陥没している状態を陥没乳頭といいます。

外見上の美容的な問題だけではなく、授乳困難という機能的な問題と、将来的に乳輪下膿瘍をきたしやすいという問題があります。

女性の1・8%ー3%程度が陥没乳頭といわれています(割合は報告により異なります)。

原因

乳腺の発達と乳管の発達のアンバランスにより生じます。乳管が成長せずに、乳管周囲に線維性の硬い組織が付着していることで、乳頭を乳管が奥に引っ張っている状態です。

分類(Han and Hongの分類)

陥没乳頭には重症度があり、一般的に3つに分類されます。

グレード Ⅰ: 普段は陥没しているが、刺激をするとすぐに突出し、ある程度の時間は保持される

グレード Ⅱ: Grade Ⅰと同様に乳頭を突出させることができるが、維持できずに、すぐに陥没する

グレード Ⅲ: 用手的に突出ができない(刺激をしたり、引っ張ったり押し出したりしても乳頭がでてこない)

保存的治療

専用の器具で乳頭を吸引します。短縮した乳管を少しずつ伸ばす矯正効果があります。

矯正器具の販売、使用の指導を行います。

毎日装着して1ヶ月ほどでだいぶ効果がでます。その後数ヶ月は維持のため矯正を継続します。

グレードⅠかⅡの場合にはかなり有効です。

乳管は完全に温存されますので、授乳の心配は最小限となります。

手術による治療

グレードⅢの陥没乳頭は矯正治療が難しく、多くは手術治療が必要です。

乳頭を真ん中で切開、分断して、乳管を目視で確認しながら温存し、周囲の皮膚で再陥没しないように工夫した方法で手術を行います。

軽度の場合には3ミリほどの小切開と糸での矯正手術が可能な場合もあります。

いずれも局所麻酔、外来通院で手術が可能です。

両側で1時間程度の手術です。

手術翌日に診察し、問題なければその後は1週間毎の通院です。

術後1ヶ月間は再陥没防止の為、下着着用時は装具で保護をおこないます。

手術の費用について

保険適用で手術を行っています。

3割負担、両側手術で、5-6万円程度の負担となります。

授乳する可能性のある年齢の方に限って保険適用が認められていますので、閉経後の方は自費での手術となります。

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