診療案内

ウオノメ、タコ

保険診療
皮膚科

皮膚の一部が慢性の刺激を受けて角質層が厚くなる皮膚トラブルです。 通常大人の足底や足趾(ゆび)などにできる硬い皮膚病変で、歩行や圧迫により痛みを伴うのが特徴です。

生活習慣や職業やその人の癖などにより、身体の様々な部位に生じます。 角質が厚くなって中心に芯ができると、魚や鶏の眼のように見えるので、俗にウオノメ(鶏眼)と呼ばれています。真皮に食い込んだ角質の芯が神経を圧迫して痛みを生じます。

刺激を受けた部位全体の皮膚が少し黄色味を帯びて厚く硬くなって盛り上がってきたものをタコ(胼胝)と呼んでいます。痛みはあったり無かったり、むしろ厚くなった角質のために感覚が鈍くなっていることもあります。

通常は大きなトラブルになることは少ない疾患ですが、糖尿病や神経疾患(軽度の脊髄麻痺)で足の感覚が鈍っている場合、足の感染症の原因となり、全身に細菌が感染する事例もありますので、注意が必要です。この場合は注意深いフットケアが必要です。

ウオノメ、タコの治療は、まず、圧迫や摩擦をうける原因を除去することですが、硬くなった部分についてはメス、はさみなどで削ったりします。硬すぎて削れない場合には、軟らかくする外用薬を処方し、その後削る処置を行います。

糖尿病の方にみられたタコ。
糖尿病の方にみられたタコ。
一覧へ戻る