お知らせ&ブログ

陥没乳頭の手術のダウンタイムは?~術前・術後スケジュールの御紹介~

院長藤田です。

今日は陥没乳頭の手術について、当院の術前・術後スケジュールを御紹介します。

なお、手術方法、術後管理は施設によって異なりますので、あくまで当院の場合です。

初診の診察

陥没乳頭のグレードを診断し、手術適応があるかどうか判断します。手術が決定した場合は、術前診察日、手術日を決定します。現在手術はおよそ2-3か月待ちです。

術前診察日(手術2週間前)

手術の約2週間前に診察があります。手術の詳しい説明、同意書の作成を行います。不明な点を全て払拭してから手術を受けて頂きたいと考えています。

いよいよ手術日

手術は火曜日、木曜日、土曜日に行っていますので、ご都合のよい日程をご希望ください。

手術は両側で60-90分程度で終了します。

術後は胸に厚めのガーゼを当て、テープで固定した状態となります。

手術は局所麻酔、日帰り手術です。痛いのは最初の麻酔の注射のみです。

術後に若干の痛みがある場合がありますが、鎮痛剤を処方しますので、内服すると我慢出来る程度です。

手術翌日(土曜日手術の場合は月曜日)

創部の診察に来て頂き、ガーゼ交換を行います。再びガーゼをテープ固定した状態で帰宅です。

術後4日目

2回目のガーゼ交換受診です。この日までシャワー浴は下半身のみとなります。

術後4日目には創部も大分落ち着いてきているため、この日から「ブレストシェル」という乳頭保護器具で術後創部を保護する形になります。ブレストシェル開始後はご自身でガーゼ交換が可能になり、自宅で全身のシャワー浴が可能になります。

術後7日

創部観察のため再診です。

術後14日

全抜糸となります。抜糸後は入浴が可能になります。

術後21日(必要に応じ術後28日も)

創部の治癒を確認します。

術後21日あるいは28日で、創部が完全に治癒したら、ガーゼ保護は終了します。ブレストシェルでの終日保護も不要となります。

その後はブラジャー装着する時のみ、ブレストシェルでの保護を継続していただきます。室内で下着を着けていない時など、圧迫するリスクがなければ保護不要です。

術後3か月、術後6か月

定期診察です。陥没乳頭の術後は半年ぐらいして再陥没してくる例もあるため注意が必要です。

結局ダウンタイムはというと?

術後3週程度は傷が治りきらないため、ダウンタイムとなるのでしょうか。

お仕事のお休みは手術日ふくめて5日間あれば、デスクワークの方なら大丈夫だと思います。

ただ、医療には不確定要素がつきもので、感染したり、出血したりというリスクがあり得るものです。

スケジュールは変わる可能性もありますので、大きな予定は入れないで頂けると助かります。

授乳を目的とした手術であれば保険適用となります。両側手術、3割負担で5万円弱です。

矯正器具やマッサージでうまくいかず悩んでいる場合には手術という選択肢もありますので、ご相談いただければと思います。

診療案内:陥没乳頭

一覧へ戻る