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【症例写真】耳のピアスケロイド治療 術後はポニーテールができました!

院長藤田です。

今日は症例紹介。

耳のケロイドの手術です。20代の女性。耳の軟骨ピアスを開けた後から生じた腫瘤です。

混同している方がいらっしゃいますが、この状態は肉芽ではなく、ケロイドといいます。

ピアス後の傷が落ち着かないと数ヶ月後からこのように盛り上がってきてしまうことがあります。

病院に行っても「再発するから」という理由で手術に積極的でない施設もあります。

確かに再発する可能性もあるのですが、手術以外では治りようもないため、当院では手術を行っています。

耳輪に突出した赤みのある腫瘤を認めます。少し痒みがありました
斜め後ろから
近影

手術の様子です。局所麻酔の注射をしてケロイドを切除します。

できるだけ全てのケロイドを切除しています。皮膚を入れ替えるようにジグザグになるように縫合しています。

これは術後の傷痕が拘縮しないための工夫です。

切除したライン
縫合後
皮膚をジグザグになるように縫合

術後は再発しないように、ステロイドの局所注射を1-2か月おきに行いました。

術後の通院はこの治療において大変大事です。とても真面目に通ってくれる患者さんでした。

術後7か月の様子です。

再発なし。良い形になりました。
斜め後ろから。再発なしです。

治療がうまくいって、大変喜んで頂き、ホームページへの写真掲載もご許可頂きました。ご協力ありがとうございます。

「今年の夏は、めっちゃポニーテールができました」とおっしゃっていました。

耳の形を隠したくて、髪型が限られていたそうです。ダンスが趣味の方だったので、髪型が自由にできるようになって良かったですね。

全ての患者さんが、同じようにきれいになるわけではありませんが、

耳のケロイドの治療において手術治療は選択肢に上がります。

お困りの方はご相談ください。

費用:本症例は保険診療で行っています。

耳介腫瘍摘出術 3割負担で15000円程度+検査代等諸費用

重症の場合は

皮弁作成術 25平方センチメートル未満 3割負担で 16000円程度+耳介腫瘍摘出術の半額7500円程度≒23000円程度+検査代頭諸費用となります。

合併症・副作用:出血、感染、ケロイドの再発、耳介変形、薬剤によるアレルギー等

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