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生まれたばかりの赤ちゃんの耳の形 矯正治療のこと

院長藤田です。寒さも厳しくなってきましたね。

久しぶりのブログ更新になります。クリニックもだんだん忙しくなってきていろいろ考えることも増え、、、

ブログの更新がおろそかになっておりました。

時々更新しないと、寂しいサイトになってしまいますね。

 

さて、今日は手術の話ではなく、赤ちゃんの耳の形の話。

生れたばかりの赤ん坊は耳がふにゃふにゃで柔らかいのですが、その状態で固める治療をすると、かなり自在に耳の形を変えられるのです。

よくある変形では、立ち耳といって、耳のしわが少なくて、耳が立っている変形があるのですが、

この場合は耳をテープで頭に固定するようにしばらく寝かせておくと、その形に固まるのです

ほかにも折れ耳、スタール耳といった変形でも矯正治療が可能です。

 

この現象を医学的に証明したのは、私の恩師であります、信州大学名誉教授 松尾清先生です。

松尾先生といえば「眼瞼下垂の権威」として有名でいらっしゃいますが、出世作は耳の論文なのです。こちらのリンクの論文です。

 

矯正開始はできるだけ早めがよくて、生後5日までがよいと松尾先生の論文で述べられております。実際に生後5日ぐらいまではかなり複雑な形でも矯正ができます。

でも普通の赤ちゃんが、生後5日までに形成外科医の矯正治療をうけるなんてよほどラッキーな病院に入院していないと難しいですよね。

保護者の方でも軽く耳をテープで倒すぐらいのことは行ってしまってもいいのではないかと思っております。

まず、保護者の方がテープ矯正をしてみて、その後病院に連れて行くという順番でも構いませんので、できるだけ早期に開始です。

(2021年5月31日追記:遠方の患者さんからの問い合わせを頂くことがありますが、まずはお住まいの地域で形成外科を受診してください。

治療は継続して行っていく必要があり、長距離の移動は赤ちゃんの負担となります。よろしくお願い申し上げます。)

 

先日、生まれて3週間の赤ちゃんの耳の形の矯正を希望されて受診された方がおられます。

タイミング的には少し遅いけれどそれでも日に日に硬くなっていく耳です。1日でも早い方が効果が見込めます。

でも生後間もない赤ちゃんの外出は心配です。

しかもイオンモールの混雑に連れ出すのは負担が大きいですよね・・・。

難しいものです。

 

 

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