院長藤田です。
今日はトゲのはなし。
だれでも手足にトゲさしちゃった、ということありますよね。
特にお子さんで裸足で歩いて足の裏に木のトゲを刺してしまった、抜けません、という方はよく来られます。
いつも思うのですが、
人間の感覚というのは本当に素晴らしく、どんな微細なトゲでも刺さっているととても痛いです。
小さくて、ほんとに刺さっているのかな?と思っても、痛みがあるときはたいてい刺さっています。
ガラスなんかは、透明でよく見えないこともありますが、痛みがある場合には頑張って取り除いています。
自宅でトゲを抜く努力を皆さんされますが、道具がないと難しいですよね。
あとは老眼じゃない「眼」。老眼の人は諦めたほうがいいです。私ももはやルーペ、拡大鏡なしには見えません。
さて本題。
すでに老眼の私は、皮膚病変を見るときにはほとんどの方で拡大鏡(ダーモスコープ)を使用して皮膚を観察しています。
トゲを刺してしまった方も同様です。
この夏、海に行って、トゲが足に刺さった、といって受診した男児がいました。
その時の写真がこれ。
びっくりしました。何だこれは。
よく聞きますと、ウニを踏んだそうです。相当痛そうですね。
トゲは丁寧に処置し、問題なく抜去できました。
ダーモスコープは、木のトゲでも有効です。
木の廊下を歩いていたら刺さった男児です。
小さくて刺さってるかどうかわからないトゲも、このように見えます。
これも上手に摘出できました。
お二人とも抜けたらすぐに元気に飛び回れるようになりました。
よかったですね。
うまく抜けたので、ブログへの写真掲載をお願いし、ご許可いただきました。ありがとうございます。
ほくろや皮膚がんの診断に有効なダーモスコープですが、
外科的にもこんなふうに大変重宝しております。
ちなみに使用しているのはこの2機種。
CASIOのダーモカメラとダーモスコープです。昨年発売されたダーモカメラは信大の皮膚科の先生も開発に加わっていらっしゃるとのことで頭が下がる思いです。道具として素晴らしい出来と思っています。
今後も活用していきたいと思います。
注意:
すべての患者さんが症例写真のように治るとは限りません。
皮下異物除去の費用:保険診療
皮下異物除去の合併症:出血、感染、異物残存等