お知らせ&ブログ

耳のピアス後ケロイドは手術も有効です

院長藤田です。

ピアスの後のトラブルで多いのが

ケロイド」です。

耳たぶピアスでも、軟骨ピアスでも

ピアスホールが落ち着かず、ずっとジクジクしていたりすると

発症リスクが高まります。

ケロイドは多くは体質によるもので、

前胸部、肩、背部、下顎、耳などが好発部位です。皮膚の緊張が強いところに生じやすいものです。

一般的にケロイドは手術治療を行いません。

ケロイドを切除すると以前よりも余計におおきなケロイドを発症してしまうためです。

ステロイドの局所注射(これは痛い)やステロイドのついたテープ剤などを貼って治療します。

 

ではピアス後に生じた耳のケロイドも同じ治療法で治るでしょうか。

 

ステロイドテープや、ステロイド注射は無効ではありませんが、

耳の形を整える治療としては効果が弱すぎます。

 

耳のピアスケロイドについては、他のケロイドと異なり「手術は有効」な手段です。

 

他部位のケロイドと同様に再発のリスクはありますが、適応をよく見極めて手術を選択する場合も多くあります。

 

術後管理は必須で、術後にステロイド注射をして、再発を抑制します。

大きな病院では放射線照射を行う場合もありますが、当院では行っていません。

 

切除手術は、形成外科的な技術を要します。

実際の患者さんのお写真を提示します(ホームページへの掲載をご許可いただきました。ありがとうございます)。

初診時 耳輪にピアスケロイド
初診時 耳の後ろの様子
手術直前。切開線をマーキングしてあります。
手術直前。切開線をマーキングしてあります。
術後2ヶ月 ここから再発しないように外来通院をしっかり行います。
術後2ヶ月 ここから再発しないように外来通院をしっかり行います。
術後2年半 ここまで再発はありません。外来通院は続けています。
他のピアス部分は問題ないのでピアスを楽しんで頂いてます。
術後2年半 ここまで再発はありません。外来通院は続けています。
他のピアス部分は問題ないのでピアスを楽しんで頂いてます。

今後も再発しないように、診ていきますね。よろしくおねがいします。

 

手術のリスク、副作用

合併症:出血、感染、皮膚壊死、ケロイド再発、局所麻酔薬のアレルギー等

すべての患者さんが、症例写真のようにきれいに治るとは限りません。診察の上、ご説明させていただきます。

手術の費用

保険診療

 

 

 

一覧へ戻る