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2023年 年始のご挨拶と【2022年】手術件数のご報告

院長藤田です。

早いもので2023年、明日1月4日より始動です。本年も宜しくお願い申し上げます。

今年も多くの患者さんのニーズに応えられるよう頑張ります。

昨年も多くの患者さんに手術を受けて頂きました。

昨年【2022年】の1年間の手術件数のご報告です。

局所麻酔の手術(レーザー、爪矯正、ピアス、看護師による美容施術は含まず)は、

トータルで502例の手術でした。昨年は450例ですので、少し増えています。

そのうちとくに件数の多かったものをご紹介します。

 

皮膚腫瘍切除 213例(一昨年200例)

良性の皮膚腫瘍切除は最多です。ダーモスコピー、皮膚エコーを用いた正確な診断を心がけています。手術では、なるべくきずあとが目立たないよう、小切開、丁寧な縫合をしています。明らかな悪性腫瘍や、腫瘍が大きく、やや危険性が高いと思われる手術、小児で手術が困難と思われる方など、適切な関連病院に御紹介させて頂いています。

ミラドライ 54例(一昨年70例)

ミラドライは安定した治療成績を残せています。ミラドライ治療開始以降、トータル160名の方にミラドライ治療を受けていただきました。そのうち23名の方が2回目の治療を受けています。症状の強い患者さんでは2回の施術を行なうことで症状の改善がみられます。傷跡も残らず、大きな合併症も少ない治療です。当院では看護師の施術ではなく、院長の私が施術をさせて頂いていますので、治療成績が安定しているものと考えています。

眼瞼下垂手術 41例(一昨年27例)

眼瞼下垂手術は昨年はさらに頑張りました。見た目の違和感がないように手術をする事を念頭におき、機能改善を第一にしながら、整容的にも満足できるように治療しています。眼瞼下垂術後は、頭痛の改善率が高いことに着目し、昨年から術前術後で頭痛スコアを比較しています。頭痛薬の常用をしなくてもすむようになる方も多くいらっしゃいます。今年は頭痛の改善状況について学会発表したいと思っています。

先天性耳瘻孔摘出 10例(一昨年8例)

病院形成外科ではよくある手術ですが、開業医で耳瘻孔摘出を行っているところは長野県では少ないようです。ブログの記事を見て県外から受診される方もいましたが、あまり遠方の場合には近隣の病院形成外科に御紹介させて頂いています。

耳介ケロイド切除 11例(一昨年12例)

耳のケロイドについては手術が効果的です。ピアス後に発症する方が多いです。ピアスを開けた時にはまさかこんなケロイドになるなんて思わなかったでしょう。自分でやったこと(ピアス)の顛末なのだから、自費で手術、としているところもあるようですが、当院では保険診療で治療を行っていますし、予期せぬ病気ですからその方が正しいように思っています。

陥没乳頭形成術 10例(9例)

陥没乳頭は、矯正治療と手術治療を組み合わせて治療をしています。この疾患は先天異常であり、乳管乳頭の形成不全です。授乳機能のみならず、整容的にも悩みの原因となります。診療はデリケートな部分なので、必ず女性看護師を同伴するなどして、プライバシーに配慮しています。

腋臭症手術 3例(一昨年9例)

腋臭症手術はミラドライ導入後だいぶ件数が減りました。しかし腋臭症治療の基本手術としての地位は揺らぐことがありません。わきがの臭いが強く、生活に支障を来すレベルの場合には保険適用で手術を受けることができます。臭いの改善度については、ミラドライに勝ると思います。

手術後の安静をまもることができ、術後の瘢痕を許容できる方にはよい治療です。傷跡が残るリスクがありますが、ほぼ目立たず治る場合もあります。ただ、仕事をお休みする必要があり、周囲には内緒のまま手術することがかなり困難なため、社会人ではミラドライを選択される方が多い現状です。改めてミラドライがあって良かったと思っています。

その他、シミ治療のルビーレーザー、ほくろ治療のCO2レーザーは昨年同様多数行っております。

 

 

手術の待ち時間が長くなってしまっており、通常の手術は2ヶ月から3か月、眼瞼下垂やミラドライなどの長時間手術については半年弱の手術待機となっています。お待たせして申し訳ありません。

眼瞼下垂については正味一時間程度の手術なのですが、術前の希望を聞いたり、切開のデザイン、シミュレーション等に30分程度かかり、術中トラブル(左右差や二重の微妙な調整)に対応出来るよう30分ゆとりを持たせ、2時間の時間を確保して手術に臨んでいます。安定した結果を残すためには必要な事と考えています。

なるべく手術枠を増やせるように工夫をしていきたいと考えている2023年正月です。

改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます。

 

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