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ワキ汗の治療ゴールは人それぞれ。人生いろいろ。あなたなら、どれを選びますか?

院長藤田です。

冬なのにワキ汗の話なんて、と思うかも知れませんが、多汗の方は冬も大変です。

むしろ今のうちから春夏に向けて治療、対策を考えた方が良いかもしれません。

当院では開院当初からワキ汗治療に力を入れてきたこともあり、多汗症患者さんが比較的多く受診されます。

皆さん人知れず悩んでおられて、誰にも相談できず、勇気を出して受診されます。

こちらもその思いに応えられるように、様々な治療選択肢を用意してお待ちしています。

治療を選択する上で、塗り薬を選ぶ方が最多、その次がボトックス注射です。

この2つはいずれも普通の保険診療内の標準治療です。

多くの皮膚科クリニックで行われていますので、当院にオリジナリティがあるわけではありません。

この2つの治療が一般的になったことで本当に多くの患者さんが助かっていることと思います。

 

ただ、それだけでは患者さん皆さんに満足していただくことは難しいことがあります。

たとえば、

「塗り薬を塗り忘れたらどうしよう」とか、「大切な人にワキ汗、ワキガのことを知られたくない」とか、「ボトックス何歳まで打ち続けるんだろう、ワキ汗が多いのは一生だと思うんだけど」とか、「制汗剤にかかる費用が一生続くと考えたら、大きな金銭損失だ」とか、、、、

そのように考える方はミラドライなど効果がずっと続くものを選ばれるようです。

また、ニオイに悩む方は、最も効果的な腋臭症手術治療という選択肢をご提案ができます。

当院のワキ汗治療の特徴として、一歩進んだ2つの治療選択肢「ミラドライ」「腋臭症手術」を用意していることがあげられます。

最初は塗り薬で治療開始して、次にボトックス注射でワキ汗のない快適な生活を実感し、ミラドライに進まれる方も多くいらっしゃいます。

また、最初からミラドライや手術を希望して受診される方もいらっしゃいます。

治療は人それぞれ。自分が最も納得できる治療を受けるのがベストです。

「人生いろいろ、男もいろいろ」という歌詞がありましたが、

「ワキ汗いろいろ、治療もいろいろ」ですね。(島倉千代子さんの「人生いろいろ」です。名曲です。古すぎて若い方にはわからないですね)(ん?コレが言いたかっただけの記事か?)

以下に選択肢の詳細を書きました。ホームページ内のワキ汗治療紹介のページにも以下と同じ様な記事がありますが、改めてまとめてみました。

1 塩化アルミニウムローション

汗腺の出口を閉塞する作用があるので、汗が止まります。これは過去においては多汗症の第一選択薬でしたが、現在では2の「抗コリン外用薬」に取って代わられています。効果は高いのですが、皮膚炎を起こしやすいのが難点です。また、保険診療で処方できる製剤はないため、自費で購入していただく必要があります。多くの場合は、皮膚科クリニックにしか用意がありません。

2 抗コリン外用薬

エクロックゲル(科研製薬株式会社)、ラピフォートワイプ(マルホ株式会社)の2剤を健康保険で処方することができます。発汗時には神経から「汗を出せ」という指令(アセチルコリンという神経伝達物質)が汗腺に伝わって、汗が出るのですが、汗腺にあるアセチルコリンの刺激を受け取る部分をブロックするため汗が出なくなる仕組みです。効果が非常に高く、市販の制汗剤とは全く異なる利き方で驚きます。

塗布を止めると発汗は戻る、つまり多汗の症状を抑えるのみですので、体質を変える治療ではありません。

3 ボトックス(A型ボツリヌス毒素)注射

ボツリヌス菌が作り出す毒素を医療用に生成したものです。これは先ほど説明した、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を阻害する作用があります。つまり「汗を出せ」の信号自体を出なくさせるため、強力に発汗が抑えられます。保険診療内で注射することができます。1回2万3千円程度です。

難点は注射が若干痛い事と、効果が半年ほどで切れてしまうことです。ただ、繰り返していると効果は長く続くようになる傾向があります。

4 ミラドライ

腋窩の汗腺に電磁波(電子レンジの波)を照射して、皮下の汗腺を変性させる治療です。麻酔注射をして照射するため痛みはありませんが、1時間半ほど時間がかかります。効果は高く、汗の量もにおいも減少します。症状が強い方やより高い効果を求める方は半年以上の間隔を開けて、2回目の照射をする場合もあります。当院で2回目照射をする方は2割ほどです。手術に比べるとダウンタイムが格段に少なく、傷跡も残さないため、近年は手術に替わる治療として、受ける方が増えています。自費診療で初回は33万円、2回目(初回から1年以内に限る)は11万円で行っています。

5 腋臭症手術

ワキの皮膚を3-4センチ切開し、皮膚の下にあるアポクリン腺という汗腺を切除する手術です。両わきで1時間半から2時間程度の手術です。手術後はワキをしっかり固定しなければならず、仕事や学校を数日休む必要があります。その後も通院が必要ですので、周囲の方に内緒で手術を受けることは難しいと思われます。術後は傷跡が残ります。メリットはニオイ(ワキガ)に対する効果が最も高いということです。

注意しなければならないのは、多汗の症状は残るということです。

多汗があり、ニオイの症状が軽い方はミラドライの方が適しているかも知れません。

手術は保険診療で受けられます。

費用負担は両側で5万円程度、その他当院では圧迫装具などをご購入いただくためトータルの負担は6万円程度です。

 

 

 

 

 

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