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ファーストピアスが埋まってしまう原因~「キャッチしめすぎ案件」とその対処法

院長藤田です。

早いもので1月もおわりそう。

卒業間近になり、皆さんがピアスをよく開ける時期になります。

それと共にピアストラブルで受診する方も増えてきました。

今日は非常に良くある「ファーストピアスが埋まってしまった」ご相談について、注意喚起したいと思いブログを書いています。

ご自宅でファーストピアスを買って、自分で開けるor友人や親に開けてもらう、というシチュエーションはよくありますが、ときどきそのような方でピアスが耳たぶに埋もれてしまう方がいらっしゃいます。

今日もそんな患者さんがいらっしゃいました。写真の使用をご許可頂きましたので掲載させて頂きます。

ピアスが埋まって見えなくなっています

こんな風に耳たぶの中に埋まってしまい、とても痛い。

耳たぶの裏を見るとこんな状態でした。

キャッチの位置に注目!

一見何の問題もないように見えますが、

実はキャッチの位置が間違っています

正しいのは以下の写真の位置なのです。

ここが正しいキャッチの位置。シャフトとの位置関係を見てください。
後ろからピアスを押し出し、露出できました。キャッチは正しい位置に戻しています。

この状態ならピアスをこのまま維持することも可能かと思われましたが、「痛いので抜いて欲しい」との御希望で結局抜去となりました。

痛みのため、結局抜去となりました。
抜去後の耳たぶの裏の様子

今回患者さんが着けていたタイプのピアスのキャッチは油断すると締まりすぎてしまい、どんどん耳たぶを圧迫することになります。

キャッチの面積は大きいのですが、ヘッド部分が小さいため、ヘッドが徐々に耳たぶに埋まってきます。

気付かぬうちにどんどん締まる構造です。

抜去したピアス。かさぶたが付いたままの撮影ですみません。正しいキャッチの位置はこの状態です。シャフトの端のくびれとキャッチの狭いところで、カチッとはまるようになってはいるのですが。。。。

正しいのは上の写真の位置。本当はここで固定される構造になっているのですが、知らないとキャッチの位置がずれていても気付きません。

 

これは占めすぎの位置。キャッチの位置がどんどんヘッドに近づき、耳たぶを圧迫するためヘッドが埋まってしまうことになります。

 

埋まったときはどうしたらよいのでしょうか。病院に行って抜いてもらうのが一番確実かも知れませんが、初期なら何とか自宅で粘ることもできると思います。

まず、なんとかキャッチを外して、

次に後ろからピアスを押して、埋まったピアスヘッドを耳たぶの前まで出します。すでに前方の穴が塞がってしまっていて、前から出すことが困難な場合はあきらめて後ろから抜く、あるいは病院へ行きましょう。

何とか前から出すことができたら、そっとキャッチを付け直します。

このとき、決して締めないように気をつけてください。

上の写真を参考にしてください。

その後は毎日しっかり洗顔料などで洗浄するようにしてください。

キャッチ締めすぎ案件は本当に多いです。

ヘッドの小さなファーストピアスを入れた皆さん、気をつけてくださいね。

困ったらご遠慮なく受診してください。

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