院長藤田です。
今日は爪白癬と爪矯正治療のお話です。
写真掲載の許可を頂きましたので御紹介します。
40代女性でスラッとした素敵な方です。
でも爪が、、、と受診されました。
赤いマニキュアで隠していますが、厚く混濁した爪でした。
爪水虫の検査を行いましたところ、白癬菌が検出されました。
爪の水虫の治療には飲み薬と塗り薬があります。現在の皮膚科のガイドラインでは第一選択は飲み薬です。
爪水虫のタイプによっては塗り薬が選択されることもありますし、全身状態が悪くて内服できない場合には外用薬が選択されます。
内服薬は最近では3か月間内服すれば、多くの方が治癒に至るという非常に良く効く内服薬がでていますので、それを使用しました。
内服後1か月の様子。まだ爪の肥厚と混濁があります。
途中経過 内服12週間終了時です。
大分綺麗になってきています。
ただ途中でいわゆる「巻き爪」症状になって、痛みが出てきました。
部分抜爪手術などを繰り返し行いましたが、治癒しないため、矯正治療を開始しました。
爪の内服が終了しているため、自費診療に切り替えて、爪の矯正治療を行います。
コレクティオというワイヤーをかけて、巻いている爪の端を外に出すように誘導します。
治療を開始してから2年かかりましたが、見違えましたね。
右側は矯正なく、キレイな爪に。
左側はまだワイヤーが付いていますが、ほぼ正常な爪になっています。わずかに白いのは化膿止めの塗り薬を塗っているからで、爪水虫の再発ではありません。
爪が綺麗になるとサンダル履くのも楽しくなりそうですね。
マニキュアでは隠しきれない爪病変はこの機会に治してしまいましょう。
矯正治療は多くの方では不要ですので、基本的には保険診療のみです。
爪の食い込みが強い方には自費の矯正治療をご案内しています。
費用
爪白癬治療 保険診療
ネイリン(内服薬)3割負担の場合、3か月分で約2万円のお薬代がかかります。
ほか、診察料、血液検査代等がかかります。
爪矯正治療 自費診療
自費初診料 935円、爪矯正基本料金2200円、爪矯正 1趾につき11000円(1回)、自費再診料550円