院長藤田です。
当院でできる手術をご紹介します。
院内には小さいながらも手術室を設けており、局所麻酔の手術なら大抵のことは可能です。
第1弾はあざの手術です。
顔や首、腕、すねなどにある目立つあざは、他人からは想像できないほど、ご本人にとってつらいものです。
とても目立つあざならもちろん、他人から見れば大したことないようなあざでも、深く悩んでおられる方がいかに多いことか。
「このあざがなかったら」そう思うことも多いと思います。
あざがあることで自分に自信が持てないことありますし、人生の一歩を踏み出すのを邪魔する場合もきっとあるのだと思います。
保護者の方の大きな悩みの種でもあります。
レーザー治療はあざ治療において画期的な進歩をもたらしました。
全くキズを残さずにあざのある皮膚を正常皮膚にできてしまう治療です。
とくにレーザーがよく効く青あざ(異所性蒙古斑、太田母斑)では切除手術を要することはほとんどなくなりました。
今回ご紹介するのはあざの手術です。
まだまだレーザー治療が効果がないあざも多くあり、その場合は手術治療が選択肢に上がります。
代表的なものは色素性母斑(黒あざ)です。
レーザーも全く効果がないわけではありませんが、最も効果の高いQスイッチルビーレーザーを最高出力で照射しても、ごくわずかに薄くなるだけです。
効果が低いため、黒あざに対するレーザー治療は保険診療では認められておりません。
自費診療でレーザー照射を行う場合は1か月ごとに自費診療での治療を行うことになります。高額の負担になりますので、やむを得ない場合に限られる治療法です。
黒あざに対してはまだまだ切除手術のほうが総合的に勝っているといえるでしょう。
基本的には切除して、縫合するという単純な手術になりますが、切除する方向や、縫い方などきれいに仕上げるには技術が必要です。
術後の傷跡は最初は目立ちますが、徐々に目立たなくなり、半年するとほぼ目立たなくなるように仕上げています。
傷跡が消えることはありませんが、黒あざがある時よりも目立つということは通常ありません。
手術例をご参照ください。
(2017年12月5日追記)
当院でできる黒あざの切除手術は、切除しても皮膚を縫合できるぐらいの大きさのものに限られます。
また、小さなお子様で局所麻酔手術ができない場合もあります。
診察、ご相談の上、治療方針を決定しますが、大きな手術になる場合は他院へご紹介させていただきます。
ご了承ください。
手術の効果には個人差があります。
手術のリスク、副作用
出血、感染、傷跡、肥厚性瘢痕、ケロイド、皮膚壊死、耳の左右差、耳介変形、立ち耳の再発、局所麻酔薬アレルギー等
手術にかかる費用
保険診療(受診時に手術料金のご説明ができます。)