院長藤田です。
以前も書きましたが、今日はわき汗ボトックスの話です。
少し前になりますが、NHK女性アナウンサーのわき汗の話が話題になったことがありましたね。
「いいじゃないか、わき汗ぐらい」「むしろ好ましい」など擁護する声も多くありました。
グラクソ・スミスクラインのHPによると日本人の5,8%、約220万人が腋窩多汗症なのだそうです。
当院ではわき汗、多汗症の治療に力を入れております。
おかげさまで毎日のように脇汗に悩む患者さんが来院するようになってきました。
脇のにおいが気になる方も来院されますが、わき汗の量で悩む方の受診のほうが若干多いです。
緊張したりすると滴り落ちるほどワキに汗を書いてしまい、スーツまで濡れてしまうビジネスマンや、色のついたブラウスは着られませんという女性など、お話を聞くと本当に大変です。
日常生活に支障をきたしている場合には、病気と診断され、保険診療で治療ができます。
軽度の場合には塩化アルミニウムローションの外用をおこないますが、
重度の場合にはボトックス注射治療の適応となります。
実際の治療の流れですが、
初診時には主に問診を行い、診断を行います。そこで、ボトックス注射の治療(手順、リスク等)を説明し、同意書にサインをいただきます。
当日治療はできず、ご予約となります。現在のところ水曜と土曜の午後に予約枠を設定しています。
治療当日は制汗剤をつけずに来院してください。できたら脇毛も沿ってきていただくと注射がスムーズです。
片脇に20箇所程度、直接ボトックスを注射します。30Gという極細の針を使用していますので、痛みはそれほどでもありません。
治療は5−10分程度で終わり、そのままお帰りいただけます。
生活の制限は全くありません。
唯一注意したいのは「避妊」です。男性は3ヶ月、女性は2回の月経を終えるまでは避妊が必要ですので、気をつけてください。
気になるボトックス注射の効果ですが、
これはほんとに「スゴイ」です。
少なくとも当院で治療を行った方では、いまのところ全例で効果がでています。
ほとんどの方はこれまでなかったほどの快適を味わえているようです。
注射後2週間で再診していただくのですが、皆さんに喜んでいただけるので、治療するこちらも楽しみで仕方ありません。
簡単な注射、高い効果、しかも保険診療(3割負担で3万円程度です)。こんないい治療なかなかありません。
わき汗でお悩みの方、今からでもまだ間に合います。色物シャツが着られるようになりますよ。
わき汗以外の多汗症も漢方や内服薬、外用薬などで対応していますので、ご相談ください。