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陥没乳頭が気になっているけれど、誰にも相談できずにいませんか?

院長藤田です。今回は陥没乳頭の話です。デリケートな問題ですね。

陥没乳頭は、日常生活に大きな支障がないため、「病気ではない」「相談するほどのことではない」と考え、長年そのままにしている方が少なくありません。
しかし、入浴や温泉、パートナーとの関係、将来の授乳などを考えたときに、気になり続けている方も多いのが実情です。

「今さら相談するのは恥ずかしい」「誰に相談してよいかわからない」「親にも友人にも相談できない」という状況と思われます。

仕方ないからインターネットを検索しても、信頼性の高い情報はほとんど出てきません。

「自然に治るから大丈夫」とか、「私もそうだったけど出産後治ったよ」などの個人的経験であったり、あるいは匿名男性による大変下品なコメント、投稿もみられます。何を信じていいか分からない状況ではないでしょうか。


陥没乳頭は、決して珍しいものではありません

陥没乳頭は、決して特別なことではなく、実際には多くの方が同じ悩みを抱えています。

女性の2%ー10%程度が陥没乳頭といわれています。

見た目の問題だけでなく、清潔を保ちにくい、炎症を繰り返すといったトラブルにつながることもあります。


授乳や将来のことが気になっている方へ

若い頃は特に困っていなくても、将来の授乳について不安を感じて相談に来られる方もいらっしゃいます。
たとえば、結婚を機に現実問題として授乳の不安が生じ、「もっと早く相談すればよかった」と受診される方も少なくありません。

今すぐ治療を決める必要はありませんが、早い段階で正しい情報を知っておくことには意味があります。


当院(形成外科)で治療できる症状です

陥没乳頭は、形成外科で治療が可能な症状です。
原因となっている組織構造を確認したうえで、治療が必要な状態かどうか、また、状態に応じた治療を提案します。

これは美容目的だけの治療ではなく、機能面や将来の生活を考えた医療です。美容外科では自費診療ですが、当院では全て保険診療で治療をおこなっています。


手術を無理に勧めることはありません

当院では、診察を受けたからといって、必ず手術を勧めることはありません。
症状の程度やご本人の希望、ライフステージを踏まえ、治療を行うかどうかを一緒に考えます。

自然に治癒するレベルなのか、治療する場合どのような治療が必要なのかをご説明させて頂きます。

「今は相談だけしたい」という受診でも、まったく問題ありません。

また、デリケートな部位なので、プライバシーには細心の注意を払い、診察には必ず女性看護師が付き添います。


形成外科専門医の私がこの治療を積極的に行う理由

私は1997年に医師になってから、2017年の開業にいたるまで、一般病院の形成外科治療を担当してきました。特に信州大学病院や長野県立こども病院では、主に小児先天異常の形成外科を専門にしてきました。小児先天異常の形成外科というのは、いわば生まれ持った障害やコンプレックスを形成外科の力で解決する医療です。この経験は陥没乳頭の治療において、非常に役に立っています。陥没乳頭は多くの場合、先天異常だからです。原因のない、たまたまその方に降って湧いた生まれつきの症状なのです。

「患者さんが人生をより楽しく生きられる様に手助けする医療」という考え方で診療をおこなっています。


まとめ

陥没乳頭は、我慢し続ける必要のある悩みではありません。
医療として相談できる症状です。

当院では多くの患者さんの治療を経験していますので、安心して相談できる場所であると自負しています。

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